改まった訪問のマナーやおもてなしの方法は、わかっているようでわからないこともあります。
戸惑ったり迷ったりしないために、知っておきたい簡単なマナーについてお伝えします。
訪問するときの基本的なマナー
改まった訪問だけでなく、親しい間柄の訪問も約束の時間よりも何分も前におじゃまするのは控えましょう。ベストな時間は、約束の時間を3分ぐらい過ぎたころです。
手土産は訪問する家族構成や好みを考えて用意しますが、2~3千円ほどの質の良いお菓子などが無難です。
玄関では
コートを脱いでからあいさつをします。
手土産は部屋に通されてから渡します。
上がるときには、前をむいたまま靴を脱ぎ、相手にお尻を向けないように斜めの角度でひざまづき、靴を端にそろえておきます。
客間に通されたら
洋室なら立ったまま袋から手土産を出し、相手に正面を向けて渡します。
袋のまま渡さないようにして袋は持ち帰ります。
和室なら、脇に置き、袋や風呂敷から出し相手に正面を向けて渡します。
手土産を渡す際に「つまらないものですが」とか「粗品ですが」などとは言わないのがマナーです。
おもてなしの基本的なマナー
訪問する人は約束の時間よりも数分後に伺うのがマナーですが、予定時間より早く来られることも想定して、15分前には玄関やトイレなどは完璧に掃除を終えておきましょう。
チャイムが早めになったとしても、にこやかに応対し「ようこそお越しくださいました」と歓迎しましょう。
手土産をいただいたなら、その部屋に置いたままにせず、別の部屋に持ち去ります。
お茶とお菓子の出し方は、一番におしぼり、二番目にお菓子、三番目にお茶を出します。
お客様から見て右にお茶、左にお菓子が基本です。
お見送りは玄関や門の外まで
お客様がお帰りになる際は、玄関や門の外までお見送りするのがマナーです。
お辞儀の作法
和室で座っておこなうお辞儀を「座礼」、立って行うお辞儀を「立礼」と言います。
お辞儀は、座っておこなう場合も立ってこなう場合も、70度から75度が一番美しい角度です。
まずは、体をきちんと相手に向けて、あいさつの言葉を述べてからお辞儀をします。
間の大切さ
お辞儀はあいさつの言葉を述べてから、息を吸いながら頭を下げていきます。
70度から75度、頭を下げた状態で、いったん体の動きを止めて息を吐き、ゆっくり息を吸いながら相手に合わせてゆっくり頭を上げます。
何度も頭をペコペコと下げずに、ていねいなお辞儀をゆっくりすることで優雅に見えます。
少し間をとることが、相手に対する誠意として伝わります。
おいとま時もタイミングが大事です。
昼食や夕食に招かれている場合は、ゆっくりと頂くのが礼儀ですが、そうではない場合には「お茶のおかわりはいかがですか?」とすすめられたときが、おいとまのタイミングです。
「ありがとうございます。十分いただきました。そろそろ失礼させていただきますので」と帰り支度を始めます。
まとめ
「親しき中にも礼儀あり」ということわざがあるように、おもてなしをする方もおもてなしを受ける方も簡単なマナーを知っておくことで、爽やかなおつき合いができます。
訪問時は約束の時間より少し遅れて伺い、食事に招かれていない場合は、食事時の30分前ぐらいにはおいとまするようにしましょう。
お辞儀はゆっくりていねいにおこなうことで、誠意が伝わります。
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発行情報
[発行者] やまいち
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