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今さら聞けない言葉遣いのマナー


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生活

言葉には魂が宿るといわれますが、事務的なことのみを伝達する物言いを毎日続けていると、家族間もどことなく冷たい雰囲気になってしまいます。

言葉は言霊と言われますが、相手の気持ちにそった愛のある言葉をかけると、自分の心も満たすことができます。

言葉づかいのマナーとは、相手を傷つけるような物言いをしないことです。

過剰な敬語は嫌味になる? 

「ていねいな言葉づかいをしなければ」といった意識が強いと、つい二重敬語と言われる

過剰な表現をしてしまいがちです。

例えば「先生がおっしゃっていました」を「先生がおっしゃられていました」とか「○○様はお帰りになりました」を「○○様はお帰りになられました」など「られ」を使うとと敬語を使った気になり、すべてがそういった言い回しになりかねません。

られ敬語を多用していないかを振り返ってみましょう。

無駄に同じ言葉を重ねていないか? 

同じ言葉を重ねることを重言といいますが、例えば何気なく使っている「尽力を尽くす」は「尽力する」「力を尽くす」が正解です。ほかにも、「一番初めに」などは「最初に」が正解です。

他にも、年賀のあいさつに「新年あけましておめでとうございます」というフレーズを使いますが、「あける」は新年になるという意味なので、本来は「あけましておめでとうございます」で十分なのです。

また、はがきになどの末尾に「どうぞお体をご自愛くださいませ」と書くこともありますが、「自愛」とは自分の体を大切にすることなので「ご自愛ください」が正しい使い方です。

何気なく同じ言葉を重ねるのも、言葉づかいのマナーから外れています。

クッション言葉を上手に使おう!

 

「申し訳ありませんが」とか「恐れいりますが」など、言いにくいことを伝えるときに使う言葉をクッション言葉と言います。

クッション言葉は、お願いするとき、断るとき、詫びるとき、尋ねるときには上につけ、注意や警告を促すときは下につけます。

クッション言葉でよく使う言い回しのパターンをいくつか覚えておくと役に立ちますが、

例えばお詫びの言葉などは、心がこもっていなければ「マニュアルどおりの言い訳」と取られてしまいます。

お願いするときのクッション言葉

「恐れ入りますが」「恐縮でございますが」「申し訳ございませんが」「ご面倒をおかけしますが」「お手数ですが」「ご迷惑をおかけしますが」「ご都合がよろしければ」などです。

尋ねるときのクッション言葉

「お伺いしたいことがあるのですが」「さしつかえなければ」「失礼ですが」などです。

断り詫びるときのクッション言葉

「せっかくでございますが」「あいにくですが」「申し訳ございませんが」などです。

注意や警告などの下につけるクッション言葉

「ご遠慮ください」「お許しください」「ご理解いただきましてありがとうございます」などです。

まとめ

的確な言葉を適切に使うのはとて難しいことですが、自分が言われて不機嫌になりそうな言葉づかいはなるべくさけるのが、言葉使いのマナーです。

また、クッション言葉を使って柔らかに表現したり、目上の人に敬語を使うことは大事ですが、必要以上に使うと不自然になることもあります。

過不足のない言葉づかいを心がけたいものです。

 

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発行情報

 [発行者] やまいち

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